![]() | 新装版 69 Sixty nine 村上 龍 集英社 2004-04-27 by G-Tools |
一九六九年、この年、東京大学は入試を中止した。ビートルズはホワイトアルバムとイエローサブマリンとアビーロードを発表し、ローリング・ストーンズは最高のシングル『ホンキー・トンク・ウイメン』をリリースし、髪の長い、ヒッピーと呼ばれる人々がいて、愛と平和を訴えていた。パリではドゴールが退陣した。ベトナムでは戦争が続いていた。女子高生はタンポンではなく生理綿を使用していた。
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一言:「死ぬ前に読め!」
僕の生まれた故郷にはコンビニもなく、レールの上を走る塊は「汽車」と呼ばれ、女の子のはく靴下は白のハイ・ソックスだった。そんな田舎に育ったセックスも知らない童貞の僕に、同級生の山下(経験済み)が渡してくれた本が、この「69」だった。「おもしれーから、読んでみぃ。桜井、きっと気に入ると思うよ」 確かに、面白かった。バカみたいに面白かった。僕も当時、高校生だったが、こんなに面白い話がこの世界にあるなんて思ってもみなかった。僕は、中途半端な普通高校に通う、中途半端な田舎の高校生だった。この本はその後、僕を何度も救った。村上龍の本はどれもこれも面白いが、一冊薦めるとしたら、この「69」しかないと僕は思う。山下、ありがとう。卒業してから会っていませんが、元気にしていますか?
見つけたぞ、
何を?
永遠を、
それは太陽に溶ける海だ。
読むタイミング:「69と聞いてHなことしか頭に浮かばない17歳のそこのあなた!」「革命を起こしたいのはやまやまなのですが、その前に『下半身』の革命をおこしたいのですが……と日々悶々としているとき!」
