![]() | 百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967)) ガブリエル ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arquez 鼓 直 新潮社 2006-12 by G-Tools |
長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思いだしたにちがいない。マコンドも当時は、先史時代のけものの卵のようにすべすべした、白くて大きな石がごろごろしている瀬を、澄んだ水が勢いよく落ちていく川のほとりに、葦と泥づくりの家が二十軒ほど建っているだけの小さな村だった。
***『百年の孤独』G・ガルシア・マルケス(新潮社)
『地球はな、いいかみんな、オレンジのように丸いんだぞ!』
「百年の孤独」が面白すぎて、また読んでます。いま前半の100ページ過ぎたあたり。また爆笑。ホセ・アルカディオ・ブエンディア(お父ちゃん)が『庭の栗の木に縛り付けられるシーン』と、行方不明だったホセ・アルカディオ・ブエンディア(長男)が「やあ」と言って帰ってくるシーン。
≪地震のようにあたりのものが揺れた≫≪目をさますと、十六個の生卵を飲んだ≫≪数ヶ国語の文句が青や赤で刺青された、信じられないような逸物(ペニス)≫≪放屁で花を枯らしてしまうこの大男≫、ホセ・アルカディオ・ブエンディア(長男)。大好きだわ、この長男。
彼に惚れるレベーカがまた健気で、あまりの好きっぷりに自制心失って、
≪昔のように、ふたたび土や壁の石灰をむさぼった。しゃぶりすぎて、親指にまめができた。死んだ蛭のまじった緑色の胃液をもどした。≫
感極まるとすぐ庭の『土』食べちゃうんだもんレベーカ。。。かわいすぎ。その後の二人の初夜、壮絶すぎ。
「百年の孤独」にはこういう好き好きポイントがあと10か所以上あって、ちなみに『庭の栗の木に縛りつけられたお父ちゃん』はその後100年ずっと縛りつけられたまんまです。みんな忘れちゃってて、たまーに10年に一回ぐらい思い出すのが爆笑なんですけどそのまま放置。インフレ率1200パーセント、戦後ドイツ抜いて世界一のガブリエル・ガルシア・マルケス☆
(※本の「帯」の宣伝文、なんか仰々しすぎやしませんか? あれ読んで引かなきゃいいけど。マルケスさんのインフレについてちっとも触れてない気がしますよーーー)
(※と言いつつ、ああ、確かに「帯」の文句なのかもしれません。この本、ひたすら長いけど、最後に通ずるものはそういうことなのかな。あのラストシーン、「あれ、じつはこの本って、ぜんぶ蜃気楼だったの・・・!?」的な、静寂のラスト、500ページ読み通して味わって欲しいです。「ドラクエ」に似てる。時間と展開と最後)
