CoM0 TrB0
夜、繁華街を歩くと黒服の呼び込みがいたるところに立っていて、あの人たちってちょっと怖いよねぇ、と同行者に言ったら「あなたも昔あそこに立ってたじゃない」と言い返されて思い出したそうだ僕も昔はキャバクラの黒服だったんだ――。
今から3年近く前、僕はキャバクラの黒服だった。3年もあればあらゆることが変わる。3年あればヨチヨチ歩きだった中1も高校入学。高1にとって中1ははるか昔の出来事だ。そして、それは僕にとってのキャバクラ時代も同じことで、今ではもうリアルに思い出すことが困難になってきている。
***
僕はキャバクラを2店舗経験した。最初の店がいわゆる普通の「キャバクラ」で、客単価はその地域ではトップクラス。つまり、女の子もトップクラスだった。産まれて初めて見るキャバ嬢。そして、閉店後、店内で堂々と着替えるキャバ嬢。下着丸出し。ええぇ!?の日々。(って、そこかい。でも最初の衝撃はそれだった。更衣室が狭かったので、みんなふつうに席で着替えてた。そういえば初日に先輩が「みんなその辺で服脱ぐけど気にしないでね」って言ってたっけ)
最初の店には、2、3ヶ月しかいなかったので、彼女達とはほとんど話をしなかった、というかそんな暇がほとんどなかった。店の方針は軍隊のそれだった。下っ端のボーイの分際は、雑用雑用の連続で休憩する時間もなかった。
「くノ一」
それが僕の彼女たちに対する印象。くのいち、つまり刺客っていうイメージなんだけど、どんだけ忍法道中膝栗毛やねんってのは置いといて、彼女たちは色気で男に近づいて殺しちゃうってんで、くのいち。しのび。実際、うらおもてが酷かった。が、まあそれが仕事なんでしゃーないし、別に幻滅も憤りもしませんでした。
「はぁ?あの臭いオヤジまた来てんだけど、ちょーうざ、ねえ店長速攻抜いてよ、はぁまじむかつくキモイ今度いっしょに温泉いこうって誰が死んでもおまえなんかと温泉いくかヴォケェがそのアデランスちゃんと頭皮に合わせてから来いってんだ胸ばっか見すぎなんだよエロ頭皮おまえのために谷間で生まれたんじゃねーっつーのラストまでいんのはいいけどフードたのまねぇしヘルプついたら無視でしゃべんねーでドリンクあげねーでおまえはぬらりひょんか?ぬらりひょんにそっくりか?そっくりすぎか!?」「はい、レオンちゃん、お願いしま〜す♪」『きゃは☆来てくれなくてぇさみしかったのぉ、きらわれちゃったかとぉおもったぁ☆☆☆』
(↑くのいち必殺上目づかいチワワ攻撃)
これが、きくんだぁおっさんには。不思議なくらい。もちろん、すべての女の子が↑のタイプではなくて、いろんな子がいて、いろんな攻撃方法があるんだけど、すごいなぁと思います。彼女たち。あんなにキッチンで悪態ついた直後に「きゃは☆」だからね。僕はあの仕事ができる子を本当に本当に尊敬する。そして、くのいちになりきれない子、まじめな子は、できない仕事だなと思う。指3本消えちゃったヤクザがきても(このエロポン中が!)ぐらいに思える子じゃないと、つづけられないだろうな、と思うし、逆につづけようと思ったら、どっかで悪態つかないとね。
ちなみに、黒服時代の僕は他店舗の女の子と付き合っていて、次回のキャバ論は「風紀と風紀と根性焼き」について。
キャバ論
2007.05.19
CoM0 TrB1
「卒業アルバムと保険証、持ってきた?」「つまり顔写真つきの証明証が必要なの」「無いと体入できないんだよね」「うち、組織でかいからさ、こんな地方のちっちゃな店でも、しっかり確認とらないと、一斉検挙されちゃうわけ」バニラちゃん、出確とった? すみません、まだです。早くとれよ、出勤22は欲しい。一人、体入予定いますんで。元キャバ嬢。店は? **です。ほんとに? ちゃんと話してあんの、ランパブだって。ええ、大丈夫です。桜井、フロムAの電話入ったから、駅まで迎えいって。はい。服装は、全身ピンク。ロリタ? 免許あるっていうから大丈夫かと。二人とも帽子かぶってる。じゃあ、あとで合流ね。体入は3〜3.5かな? 下着っていっても、照明暗いし薄いキャミワンピみたいなの着るから大丈夫。触られそうになったら俺等が止めに入るんで。桜井〜 あの子使えねーな。そうですね。ピンク紹介するから、面接してやってよ。履歴書持ってって、店のカギはそっちね。店長。あ? 体入、決まりました。
キャバ論
2007.04.13
CoM0 TrB0
チャート(1)はじめてのキャバクラ
ぴぐもん「こんばんわぁ、あたし、ピグモン!」
白パンダ「あ、どーも、こんばんは。しっかし、よく似てるねーピグモンに」
※どんなに「ピグモン」でも嫌な顔をしないのが、大人のマナーですね。
ぴぐもん「やっだ、うっそ、うれすぃぃ」
白パンダ「なんか飲む? 好きなのたのんでいいよ」
※ドリンクをすすめると好感度UP!ですが、時と相手を選びましょう。
ぴぐもん「ほんとぉに? ありがとうございまーす!お願いします!」
※男子スタッフ呼ぶときは『お願いします』と言います。
ファミレス等の「すみませーん」では反応しないので、注意が必要ですね。
ぴぐもん「何にしようかなぁ、えーっと、じゃぁピグモンは『ルイ13世』!」
※「ルイ13世」は正確な値段は忘れましたが10万以上します。
これはピグモンの「ボケ」なので、すかさずツッコミましょう。
(他に「あたしドンペリ!」等があります)
白パンダ「ハイッ!ルイ13世入りますっ!ぼくも飲みたいっ!飲み干したいっ!てぉぃぃ」
ぴぐもん「てへへぇ。ごめんね、えっとぉ、ピグモンは「カシオレ」と『野菜スティック』」
※野菜を棒状に切っただけで1000円です「野菜スティック」。
すぐに食べれて、胃にも優しい。みんな大好きです。
(でも、ドリンクと言っておきながらフードも頼むピグモンさんは、
なかなかどうして末恐ろしい子のようですね)
白パンダ&ぴぐもん「かんぱ〜い」
男子スタッフ「ぴぐもんさん、お願いしま〜す」
※あれあれ? ピグモンさんが男子スタッフに呼ばれてしまいましたね。
これは「席を抜けてください」という合図です。
ぴぐもん「あれれぇ、呼ばれちゃったぁ、ごめんね、乾杯したばっかりなのにぃ」
※ちなみにカシオレ一杯も1000円です。
白パンダ「(ほっ)えー、ほんと?さみしいけど、またね!」
※このあと、店内が混んでいたら、しばらく一人で飲む場合があります。
周りを見てかわいい子がいたら、指名を入れるのも、いいですね。
男子スタッフ「お待たせしました〜、ガチャピンさんでーす」
※あらあら。ピグモンさんの次は、ガチャピンさんです。
バラエティー豊かな、キャバクラのようですね。
がちゃぴん「こんばんは、あたし、ガチャピン!」
白パンダ「あ、どーも、こんばんは。しっかし、よく似てるねーガチャピンに……」
※おやおや、最初に戻ってしまいましたね。
こうして更けていく夜も、なかなか楽しいものですよね。
以上、国営放送による初心者のためのキャバクラ講座、
「チャート(1)はじめてのキャバクラ」でした!まったね〜♪
(※って、たぶん次ないわ、これ)
キャバ論
2007.03.17
CoM0 TrB0
「ブログ紹介欄の『元キャバクラ黒服』って本当なんですか?」という熱いお便りを頂きましたがええ、本当なわけがないじゃないですかこんなプロフィールの奴が実在したら相当変態ですよと、さて今夜は、久々のキャバ論3。長編。
題して「ラッキーとは如何にして大変な・仕事・なのか?」
キャバクラ男子の仕事の中で、最も過酷で、そして最も華のある仕事、ラッキーについて話をしよう。僕はいまこの「ラッキー」という仕事を「サッカー」で例えようと思いましたが『サッカーは11人それぞれが重要な役割を担ってんだよ「最も過酷」だなんて形容されるポジションなんかねーんだよ強いて言えば「11人全てが過酷」なんだよぉぉ』とゆーサッカーファンからの熱い声援にこたえて例えるのはやめにします、というか桜井、サッカーよく知りません。中田英のポジションが結局どこだったのかもよく知りません。翼くんとミサキくんはとりあえず空を飛ぶ、ということぐらいしか知りません。
さて、『ラッキー』
店によっては「つけまわし」とも呼ばれるこの仕事。
簡単に言ってしまえば『お客さんが来たら女の子をそばに座らせる仕事』です。え?かんたんな仕事じゃないかって? 「だって、エロいお客さんが来たら、女の子の中から一人選んで、はべらかすだけでしょ?おれだってできるよん〜♪」では、お手並み拝見〜♪
「いらっしゃいませー」
客A「ななちゃん指名で」
「はい!ななちゃん、3番テーブル、おねがいしま〜す♪」
「いらっしゃいませー」
客B「ななちゃんいる?」
「は、ななちゃん?えーっと…むこうで……」
「いらっしゃいませー」
客C「ななちゃん早ー出さんかいコァラァ!!」
「は、はい……」
「いらっしゃいませー」
客D「ななちゃんとドンペリとフル盛りとレミーマルタンとエビマヨ」
「は、い、オーダー!」
「いらっしゃいませー」
客E「(はぁと)ななたん(はぁと)」
『ゴラァァァァァアウアウアウアウゥゥゥ!!』(←泣いた)
えー、以上、開店そうそう5分間の出来事でした。
これは確かに極端な例ですが、たまにこんな状況もあります。No1、2、3の女の子の誕生日とかクリスマスイブは、だいたいこんな感じです。
さて、ちょっと今から、数学的にラッキーの仕事を解説したいと思います。
ちなみに僕は文系なので、間違ってたらこっそり「メールで」教えてくださいね♪(話はかなり理屈っぽいので、飛ばしてくださってかまいませにょ♪)
【ラッキーの基本ルール】
●一人のお客様に対し、1時間に3人以上の女の子をつけること。
●指名のあるお客様には、極力、指名の子をつけること。
平均的なキャバクラは、席がだいたい20席で、女の子も20人出勤しています。
まず一人目のお客様が来店しました。
20人の中から一人選んで、つけます。(選択肢20通り)
20分後、次の女の子をつけます。(選択肢19通り)
また20分後、次の子をつけます。(選択肢18通り)
以上を計算すると、一人のお客様1時間に対し、
選択肢は20×19×18=6840通り、存在することになります。
●お客様は、延長することもある。
●お客様は、2人以上の団体で来ることもある。
●お客様には、極力、同じ女の子をつけてはならない。
なので、実際はもっと複雑になってきます。
単純に、お客様が20人来たら、20×6840通りのパターンがある(合ってない気がする)ことになります(?)
お客様が20人同時に来たら、20!(20の階乗でええのんか〜?)になる気がします。
20!=20×19×18×……×2×1=(天文学的数字)(←ぼくの計算機でやったらERRORになりました)
お客様は入れ替わり立ち代りやってきます。指名もあります。すぐ満席になります。
「やだぁ、あたし、あのお客さん、つきたくなぁい」と駄々こねる子もいます。
「気分悪いので早退します」という子もいます(作戦が全部くずれるぅ)。
9時出勤予定で、9時になっても来ない子もいっぱいいます。
それでも、お客さんはどんどんやってきます。時間は刻一刻と過ぎていきます。
ちょっとでもお客様を待たせようものなら「おらぁぁぁ金かえせぇあほんだらぁぁぁ」と叫ばれる方も多々いらっしゃいます。
20人のお客様、誰に、どの女の子をつけたのか、ぜんぶ把握していないといけません。
あたまのなか、パニックです。見事にテンパリます。
将棋を20人相手に指す、
あるいはドラクエで例えるなら馬車の中に仲間が20人いて、敵が入れ替わり立ち代りやってきて「こいつは魔法だ!」「あいつは打撃!」「あいつはルカニ!」が8時間連続で続くみたいなもの?
(ちなみに、大箱(50席以上?)だと、ラッキーが3人とかいたりします。もう、互いに喧嘩ですよね。考えたくありません)
***
桜井が入店した日、営業が始まっても、店長はずっと壁際に突っ立っているだけでした。
(はぁ?この人、何してるの?)と思いました。
なんか突っ立ってるだけなのに、どんどんイラついて、テンパッて、汗がしたたり落ちて、顔面蒼白です。
(なんか、やばい病気なの?)と思いました。(ク○リやってんの?)とか。
しかし1週間ぐらいたって、ようやく気がつきました。
店長は「ラッキー」という大変な仕事をなさっているということに。
インカムでどんどん情報が飛んできます。「店長、9番テーブル、女の子ついてません」「5番さん、まゆちゃん場内!」「10番、ご延長です」「2番さん、太めの子がいいそうです」「8番、店長と飲みたいとのこと」「13番テーブル、指名かおりちゃん、場内くみちゃんと、さおりさんです」「9番、女の子まだかと言ってまーす」(書いてるだけで疲れてきました。また営業中の夢みそう……)
そんなこんなで、一日はあっという間に過ぎていきます。
さて、フロントに立っていて、店内にいなかったゴルゴさん。
営業終了後のミーティングで、店長に向かって言います。
「おまえさぁ、11時に入った、くみ指名の客、抜くの遅すぎんだよ、あれはあゆ指名流れのフリーで場内だから、かおり指名の客待たせて、うんたらかんたら……」
ゴルゴさん、店内に一歩も入っていないのに、状況を全部把握していました。店長のラッキーミスを、全部、指摘しています。(な、なんなんだ、この人……)と思いました。スタッフ全員恐縮です。(だったらゴルゴさん、あなたがラッキーやってよ!)と内心思った僕は、ある日、ゴルゴさんのラッキーをまのあたりにします。店長が風邪で休んだ日のことです。
「8番メグ10番ユカおい1番シイナとっとと抜けろ4番アイカ9番チアキ11番トモミ2番チナツ7番モコ4番お会計済んでんだろーが桜井とっととアップに行かんかいボケ」と、顔色一つ変えずに、汗一つかかずに、男子スタッフへの指示も的確に、やりおえておりました。
今日のお話のまとめ。
「ゴルゴさんは変態だ」
キャバ論
2007.02.14
CoM0 TrB0
キャバクラで働いていた時代、人が殴られるのを見たことは一度もない。
(エルボーやローキックは何度が見た。って、今思うと、殴ると警察が来るから賢い人はエルボーだったのか?)
「殴られた直後の人」や「今まさに殴りそうな人」を見たことは何度もあるが、
実際に拳が顔、あるいは胸腹等にあたる瞬間は見たことがない。
桜井は運が良かったのかもしれない。
同期で入店したボーイは普通に殴られていたみたいだし、桜井が買い出しに行っている間に店内でボッコボコのボッコボコにされていた人もいたし、桜井がフロアに出た瞬間、殴られた直後の人間が桜井に向かって吹っ飛んできたこともあったが、桜井自身が目撃したことは一度も無い。もし一度でもあったらもしかしたらもっと早くにお店を辞めていたかもしれない。(桜井、痛みに弱いんですよ)
入店1週間目のころのお話。
金融系のガタイのよいおじ様が3人、先輩の黒服に怒鳴っていた。なぜそんなに怒っていたのか、今ではその原因も覚えていないが、とにかくその3人は激しく怒鳴りながら黒服をフロアに正座させて、顔面に酒をぶっかけていた。女の子はどん引きで、すぐに店長を呼んでと叫ばれたが、店長もミイラ取りがミイラで正座させられて酒をぶっかけられていた。
桜井、心臓が早まるのが分かった。もしその3人が誰かに危害を加えたならば、真っ先に手に持っていたブランデーで(ごにゃごにゃ)しようと考えながらその3人を見ていた、というか睨んでいた。すると耳元のインカムから『見すぎ!桜井おまえ見すぎだっつぅの!』と入ってきた。先輩の声だった。『なんかあったらゴルゴさんいるから、大丈夫だっつうの!』
ゴルゴさん――はもちろん仮名で、ベタで恐縮だがゴルゴ13みたいな人(目が絶対に笑わない、ギャグも言うのですが目が笑わないんですよ)で、格闘技全般に強く、キャバに来る前はずっと裏の世界にいた人で、どこからどう見ても仁義の方に見えるのになぜか仁義の世界に入らなかった人で、仕事は主に「つけまわし」をやっていた。
そのときのゴルゴさんは、なぜかフロントに立っていた。
店内の異変に気がついたのか、インカムでゴルゴさんの声が聞こえてきた。
『だれー?あばれてんのー?』
『**です』(←キャッシャーの人の声)
『ふーん。なんかあったらよんでー』とゴルゴさんはいたって冷静な、退屈そうな声で答えた。
その後、桜井のブランデーとゴルゴさんが出動することはなく、3人は金を置いて店を出て行った。
僕は、一度だけ、ゴルゴさんに殴られそうになったことがある。
営業中で、細かい原因は省くが、僕に落ち度がありそれに対してきちんと謝らなかったせいで、ゴルゴさんの逆鱗に触れたのだ。
僕は何事も笑ってごまかす悪癖があり、今度も笑ってごまかそうとした瞬間、「なあ、おまえ、わかってんの?」と、詰め寄られた。はい、と答えたのだけれどおそらく真剣さが足りなかったのだろう、ゴルゴさんの目が「人を殺す目」になっていた。「人を殺す目」というのがどういう目のか、こればっかしは実際に見てみないと分からないと思うが、周囲の空気が全部、凍るのだ。凍って無音になり、時間が止まる。
ゴルゴさんが、ほんのちょっとだけ姿勢を後ろにそらした。直後に拳が来ると確信した僕はゴルゴさんに一歩詰め寄って「ごめんなさい」と丁寧に頭を下げて謝った。
あの時、僕の体がちょっとでも逃げていたら、間違いなく殴られていただろう。
怖くても、怖いものから、絶対に逃げたらダメなのだ。
逃げたら、殴られる。
店長が酒をぶっかけられているとき、僕はその光景を見ながら(この人なんで怒らないだろう?プライドねーのかな)とイラついていたが、でも今なら分かる。あのときの店長は、立派な大人だった。
キャバ論
2006.09.15
CoM0 TrB0
「あたしキャバ嬢やってますぅ〜☆」「夜のお仕事やってますぅ〜♪」「ホステスなんですぅ〜(なんか適当な顔文字入れてください)」というブログがよくありますが、実際のところ夜の世界ってどうよ? という質問を極々たまに受けたりする桜井なので、ちょっとお話をしたいなぁと思います。
正直桜井も1年ちょっとしかいなかったので恐れ多くも「キャバ論」みたいなものは展開できないのですが、それでも「1年ちょっと(すごく関係ない話ですが、いま飾ってあった木刀が桜井の頭の上に落ちてきて、ちょっと痛くて思考中断中)のキャバ論」を展開させて頂きたいと思います。
題して、
『キャバクラに興味津々だった中学時代の僕』と『キャバクラでもてたいお父さん』と『キャバクラではたらきたい(はたらいてる)お姉さん』のための、キャバ論。
●まず「ピンドン」について。
『品名/シャンパン 容器の容量/750ml アルコール分/12.5度
輸入者氏名/MHDディアジオ モエ ヘネシー株式会社
〜中略〜
飲酒は20歳になってから』
(そこにあった空瓶より)
ピンドン。中学時代の僕はなにそれ?だと思うので説明すると、ピンクのドンペリ、略してピンドン。ラベルにはフランス語で「〜ドン・ペリニョン・ロゼ」と書かれており、キャバといえばドンペリ、ドンペリといえばキャバで、キッチンの冷蔵庫にはゴロゴロ転がっており、毎朝(毎昼過ぎ?)男子スタッフ・キッチン担当は昨夜の補充分を冷蔵庫に入れるのが日課なのです。
ドンペリには白とピンクと金(?だったと思いますが、僕は一回も出したことが無いので忘れました)があって、お値段はそれぞれ2〜3万、5万、10万ぐらいだったと思います。これがクリスマスや女の子の誕生日にはパカパカと売れます。女の子もこぞって「飲みたぁ〜い」みたいなことを言うものですから、お父様方も「しょうがないなぁ〜」と、「やったぁ〜♪お願いします★」と女の子に男子スタッフが呼ばれて内心(またドンペリかよ準備めんどくせーな)と思いつつ笑顔でキッチンに行くのです。
「ドンペリってそんなに美味しいんですか?」
と僕は飲むまでは何度も思ったし、こんな何万もする飲み物だからさぞかしすごいんだろうなと思って、嘆願して飲ませていただいたのですがはっきり言いいます『カルピス以下』です。
(たぶん、本当は値段相当の価値があるのでしょうが、「番茶」で育った僕にはさっぱり分かりません)
でも確かに、女の子もみけんに「しわ」寄せて飲んでます。新人の子で「うわぁ〜あたし、ドンペリなんて飲んだことないんですぅ〜、嬉しい〜、いただきますぅ〜♪」の直後『ウゲッ!』て言った子、僕は少なくとも3人知ってます。
ああ、でも、女の子にとってドンペリは味じゃないんですね、味じゃない何かを味わうためにこの「渋いサイダー」を頼んでいるのだなぁと、僕は今ごろ気がつきました。(桜井)
キャバ論
2006.09.14